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12世紀のマンガ

東博で鳥獣戯画を見てきました。
現存する鳥獣戯画をすべて集めた展示で、断裁された軸もあり、見ごたえのある展示でした。
開館前から並んで1時間で入館。
一番有名な、うさぎや猿他の動物たちの出ているのが甲巻。
その甲巻を見るに並ぶのが90分。
東博を出たのが12時、都合3時間は居ました。

鳥獣戯画、甲巻。絵巻なので、右から左へと時系列で絵物語が進みます。
待っている間にも、絵巻のコピーが飾られているので見ていました。
気が付けば、絵巻の中に引き込まれ、わらい、おどける動物たちに、こちらまで笑みが出てきます。
12世紀の時代に、この絵巻を保管して、時折こっそり出してほくそ笑んでいた人達が居たのだと思うと、余計に楽しくなってきます。
ふと気が付きました、これマンガ!
絵巻マンガですよ、それもお寺で。
大声出して笑える場所でもないだろうし、そう想像すると、日本人ってほんと朗らか。
昔の映画で「薔薇の名前」と言うのがあり、修道士の禁忌が「笑い」だったという話。
この映画を思い出しました。
禁忌の多い生活の中での、笑い。
場所が変わっても、ほくそ笑んでしまっているこの身は偽れない、素直な気持ち。
そんな気持ちを思うと、なんかね、ステキじゃない。

鳥獣戯画、甲・乙・丙・丁巻すべてに書かれている者たちすべてが笑っているんですよね。
勇猛できりりとした姿はあれど、不機嫌な顔の絵が無かった。
たちっぱなしでいささか疲れはしたのですが、なんとも後の気持ちの良い展示会でした。
長い時間、愛されている鳥獣戯画、その理由が垣間見れた気がした展示でした。
愛らしい、兎、猿、鼠達に囲まれていた、たったの3時間。
12世紀から伝えてくれていてありがとう、ああ楽しかった。
by kiko-funfun | 2015-05-16 22:44 | ヒビ
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